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プレカット紹介1
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 はじめに
 木造軸組住宅の構造部材プレカットが住宅市場に参入してすでに10数年になります。昭和51年頃にスタートして約10年、部材加工の「機械化の時代」といえる時期を経て、昭和60年以降、プレカット加工技術の中で新たに構造設計機能を組み入れたCAD/CAMシステムが開発され、プレカットは「CAD/CAMの時代」へと進化・発展をしてきました。

 プレカットとは
 プレカットとは、少なくとも機能の違う機械を数台と部材搬送機器とでライン構成し、その加工整備により木造軸組工法の構造材の継手・仕口などを工場で加工することをいい、ここでは、羽柄材・造作材の機械加工、2×4工法のプレカット加工はとりあえず含まないものとします。

 プレカットラインの形態
プレカットラインは、基本的にはミニプレカットライン、量産ライン、全自動CAD/CAMラインの3種類に分類されます。

3-1.ミニライン
  最も基本的な加工を主とし、電動式などの機械で構成したもので、設備投資額も少なく小規模向けとなっています。墨付が必要です。

3-2.量産ライン
  高能率化を図るため、油空圧・シーケンサー制御などによる機械で構成され、デジタル化・複合化・NC化された専用機もあり、生産規模に合わせて構成がしやすくなっています。墨付が必要ですが、ほとんどはCAD出力による指示書を使用しています。

3-3.全自動CAD/CAMライン
  最近開発された新鋭機で、CAD入力を利用して構造部材加工データを自動生成し、そのデータを直接全自動加工機へ転送して部材加工を行うものです。加工ミス防止と省力化を達成したもので、急速に需要が伸びています。

 省力化の推進
 プレカットの普及とともに、構造材だけでなく現場施工の省力化を図るため、羽柄材・造作材のプレカット化も進められ、全部材を工場生産して、統一されたマニュアルを整備し、これに従って、加工チームを編成し木工事の分業化を図っています。

 また、プレカット加工技術が家づくりの基礎技術化されるとともに、ユニット化・部品化・パネル化など新工法を含む背景にもなっています。

 一般化されてきたプレカット
 プレカット部材の採用の中心は、大手住宅メーカーや有力地域ビルダーで営業志向の受注先行型企業でしたが、最近は、一般工務店にもプレカット加工自体の品質面や生産性が広く認められて一般化してきており、技能者の待遇改善や生産性を上げるべく施工職種の再構築のため、プレカットを採用する工務店が増えてきています。