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 高知県では、「人と木の共生」を基本理念に木材利用推進を進めており、治山事業でも新たな工法として従来のコンクリートダム建設から木製ダム建設に取り組んでいます。国の施策として間伐が進められていますが、材の多くが山に放置されている現状にあることから、これを木製ダムに利活用することにより山元への現金収入・資源循環型社会の構築に寄与することにもなります。
 この木製ダムは、事前に木製単体枠を作成し、現場で複数枠を組み込み連結材およびボルトで一体構造として中に栗石を詰める工法です。三面挽きの柱を組み合わせた単体枠のタイプは2種類と少なく、ダムの下流面は洗堀の防止と単体枠の部材が腐朽した時に中詰石が崩落しても安定が保たれるように階段構造にしています。単体枠の部材は、価格の安い小曲・黒芯材でもよく、規格化(1m、1.5m、2m)によって端材が少なくできる利点があります。


---- 木製治山ダムができるまで ----
下名野川No.3林地荒廃防止工事

1,施工前


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2,床堀

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3,床均し

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4,転圧  
5,基礎  
6,枠の組立て

枠と枠を組み合わせ、枠の中に石を詰めます。

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1段目

2段目

3段目

4段目

5段目
 

7,天端、鏡材完成  
完成  
手前に見えるのは第一号堤です。

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水の流れる様子

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( 木製治山ダムの特長 )
1.自然に優しい環境作りに寄与する工法です。
2.構造物自体に植物の定着が図れます。
3.小動物の生活行動に対して遮壁となりにくいです。
4.堤体に空隙を有することで、昆虫などの生息も可能になると思われます。


関連リンク
◎ 高知県伊野林業事務所 http://www.pref.kochi.jp/~seisaku/ino/inoind~1.htm
◎ 高知県山林協会 http://www.kochi-sanrin.jp/